「まぶたの裏にごろごろ感がある」「目がよく乾く・重い」「まぶたのフチに白いポツポツがある」といった症状はありませんか?
それはマイボーム腺梗塞(まいぼーむせんこうそく)かもしれません。マイボーム腺梗塞は、まぶたにある脂質の分泌腺(マイボーム腺)が詰まり、皮脂が固まってしまう状態です。放置すると目の乾き(ドライアイ)や強い違和感、炎症の原因となることがあります。
主な症状
マイボーム腺梗塞の原因
まぶたの上下には、涙の表面に油分の膜を作る「マイボーム腺」という小さな穴が並んでいます。この油分は、涙がすぐに蒸発してしまわないように保持する大切な働きをしています。しかし、以下のような要因によって油分の分泌が滞ると、出口で固まって詰まってしまいます。
加齢による分泌機能の低下 体質の変化や加齢に伴い、油分が固まりやすくなります。
アイメイク(アイラインやマスカラなど)の汚れ メイクがマイボーム腺の出口を塞いでしまったり、落としきれずに残ったりすることで詰まりの原因になります。
体質・生活習慣 高脂血症(脂質異常症)などの体質や、偏った食生活、ストレスなどが影響することがあります。
目の不衛生・乾燥 手で目を擦る、洗顔不足などにより細菌感染を起こしたり、不衛生な環境が重なったりすると発症しやすくなります。
当院での「治療法」について
マイボーム腺梗塞の治療は、詰まった油分を取り除き、分泌をスムーズに整えることが基本です。
温熱療法(温罨法・温める治療) 目を温めることで、マイボーム腺に詰まった固い油分を溶かして排出されやすくします。
内容物の圧出・除去処方 固まった固形物(梗塞)が大きく、強い違和感や傷の原因になっている場合は、医師が専用の器具等を用いて安全に押し出したり摘出したりします。
眼唇清拭(眼瞼清拭)の指導 まぶたのフチを清潔に保つための正しい洗い方やケア方法をご案内します。
薬物療法(点眼薬・軟膏) 炎症や痛みを伴っている場合や細菌感染が疑われる場合は、抗生剤や抗炎症作用のある点眼薬・眼軟膏を処方します。
※ご自分で無理に潰したり、指で押し出そうとすると、角膜(黒目)を傷つけたり細菌感染を起こす危険があります。必ず医療機関で処置を受けてください。
ご自宅でできる「予防とセルフケア」
マイボーム腺梗塞は再発しやすい傾向があるため、日頃のケアが大切です。
目を温める習慣(温罨法) 市販のホットアイマスクや蒸しタオルを1日1〜2回、5〜10分ほど目元に当てて温めると、油分が溶けやすくなり予防に効果的です。
アイメイクをしっかり丁寧に落とす まぶたのフチギリギリにアイラインを引くことは避け、クレンジングの際は目元を優しく丁寧に洗い流しましょう。
目元専用クレンジングの活用 まつ毛の生え際やマイボーム腺の出口を衛生的に保つため、専用の目元用シャンプーの使用もおすすめです。
マイボーム腺が詰まって油分が出なくなると、涙が蒸発しやすくなりドライアイ悪化の大きな原因になります。また、放置すると「めばちこ・ものもらい(霰粒腫や麦粒腫)」へ発展することもあります。
「まぶたに小さなポツポツがある」「目がごろごろして痛い」と感じたら、無理をせず眼科を受診してください。